「ピアノ好きだったら、声をかけなくても進んで練習するはず?」
対象:幼い子(年少〜小2年生あたりまで)
私は独身で講師だった時や、子どもがピアノに関わる前は…
- 「好きだったら勝手に練習するはず」
- 「なんで自分から練習しないのか」
- 「なんでそんなに嫌々やるのか」
- 「ピアノが嫌いなのかな?」
と、思っていました。
実際自分に子どもができて、親さんの気持ち・子どもの気持ちが理解できるようになり、上記のような事では無かったんだと気づく事が出来ました。
今は考え方を変えて練習のストレスを減らし、子どもと接することができています。
そこに至るまでの練習方法・声かけの仕方のおすすめ方法を紹介します。
「何が正しい」や「それは間違ってる」など、様々な意見があると思いますが、私の考えと体験と解決策です。
部分的にでも誰かの何かの問題解決に役立てればいいな…と思いますので、よろしくお願いします♪
この記事の対象者*前提として
- 家での練習がなかなか捗らない
- 声をかけると喧嘩になってしまう
- レッスン中の声かけの仕方がわからない
そんなお悩みを抱え、上達速度よりも気持ちを萎えさせないための練習のヒントになる記事になります。
ピアノ歴が浅いお子さんの、親さん
声かけに迷っている先生方
上記の方に向けた記事になりますので、ご理解ください。
おすすめ練習方法*習慣化
練習を習慣化(曜日や時間を決める)させて、練習のサポートをする
習慣化させる事は始めがとても大変でした。
親子共々とても大変ですが、頑張る価値はとてもあります。
習慣化させる事によって、自然と練習に気が向くようにすると、お互いに平和です。
「□曜日はピアノを頑張る日にしよう。もしその日に○○ちゃんが練習を忘れていたり気持ちが負けてしまっている時は、お母さんが声かけもしていいかな?」と声をかける事を前提しておくと良いですよ!「やろうと思ってた!」や、親さんに声をかけられるのが苦手な(イラついてしまう)子とのトラブルが少なくなります♪
おすすめ練習方法*朝練習10分間
私と娘の場合、朝練習になる前の練習時間帯は「園からの帰宅後〜私のレッスン出発時間」までの間でした。
その時は…
帰宅後疲れている娘。頭が働かない上でピアノ練習をしていたのでグダグダ。
私は夕方のレッスン(仕事)前までに終わらせたい家事でバタバタ。
家事中に練習させていた時のダメな一例
そこちがう!それ!その音!!あーその隣…ひとつ上の音…!ちがうちがうちがう!!!
もー…わからんもん…!!
近くにいないためすぐに教えてあげられなかったり、何に迷っているのか見えない為アドバイスが不適格。
キッチンから飛び交う怒号。酷い状況。
お互いにストレスが大きかったので思い切って朝に移動してみました。
朝のフレッシュな脳の状態の方が集中できる娘。
朝一早急に絶対に終わらせないといけない家事がない私。
今日は準備が速く終わって時間空いてるから、ピアノできるよー!頑張る娘ちゃんはかっこいいー!
と、はじめはこんな風に声をかけていました。
するとある日「ピアノやる時間だ!」と自分で気づいて動いてくれるようになりました。
上記の取り組みについてはもちろん多忙な朝に、「朝そんな時間あるかーい!!」と思っていましたが、【とりあえずやってみたら意外と出来た】という一例です。
「そんな時間ない。そんな暇ない。」と諦める前に、一度やってみるのがとてもオススメです!
「やってみたけどやっぱり朝は無理だ…」という事であれば、「じゃあ他の時間帯はどうかな?」と次に進むことができるので、是非トライしてみてください♪
1人で練習出来ない*原因
ピアノだけではなく、難しいことに立ち向かう事がまだまだ未熟な子ども達。
学校に行ったり社会生活を送る中で、だんだんとその力がついていきます。
ピアノだけ特別で突然、ピアノ好きだから難しい練習にも立ち向かっていけるなんて事は無いと思います。
勉強と同じで色々な人に気にかけてもらったり助けてもらったり。そういった様にして身につけていく事だと思います。
練習の壁になっている原因
譜読みや鍵盤の場所に不安。
弾き方を忘れてしまって練習するのが不安。
「ピアノの練習は?やらんくていいの?!」の一言
不安があるのに1人で練習しろだなんて、よく考えれば酷な話でした。
幼い子は特に。不安を1人で抱えているから練習するのが億劫なんだと思います。
そこに親から一言…さらに追い討ちをかけられれば、「やりたくない」と、逃げるしかありません。
1人で練習出来ない*幼いうちは長い目で見守る
そもそも練習する気になってくれないとダメなので、まずは一緒に練習に付き合う事が大切だということに気づきました。
わからなかった時に聞ける相手がいる安心感。
レッスンを思い出せば波に乗って練習でき、自信がつく。
自分自身に立ち向かうのが未熟なうちは、親の「一緒にやろう?」の一言で勇気をもらえる。
一緒にやるには大人が時間を開けてあげる事が必要です。
大人が少し我慢をして集中してあげる事で、子どもの練習に対する苦手意識がぐっと低くなります。
大人が他ごとをやめ、練習に集中してあげる
曲に慣れてくると↓
練習に付き合うのは最初の数分。数小節1人で弾けるようになったら、その間は家事
この繰り返しをして、だんだん1人で練習する事の苦手意識を取り除く。
最終的に自立できる事を目標に、長い目で見る事が大切だと思いました。
練習をはじめる第一声としては、
この間の曲また聴きたいなー。一緒にピアノやらない??
の声かけが、とても効果的でした。
練習中の声の掛け方
ここで大切なのは
基本的には何があっても《黙って最後まで聴く》
頑張って練習に《取り組んだ事》を褒める
まずは練習に向かう姿勢を褒めてあげてください。
それだけでやる気が1段アップします。
うちで親子喧嘩なく平和な練習が成立してる時の声かけはこんな感じです。
終わりに
今(娘5歳年中)はこの方法で落ち着いていますが、環境が変わったり成長過程によってはまた別の方法を探していくと思います。
落ち着いているだけで毎回毎回平和に練習できているかと言ったら、そうではありません。
お互い人間です
その日の機嫌やタイミングによって、何してもダメな時もあります。
そんな時は
今日ちょっと心がだめやな!心のモヤモヤが邪魔をしてお互い良くない気がする。ちょっと時間開けてからやろ!!
と、練習をやめます
大乱闘になる前に回避
あくまでも
親子で楽しくピアノに向かいたい。先生ではなく1人の親としての気持ち。
いつか本人が自分を律して進んで練習時間を増やせば上達できると信じて、幼いうちはこのスタイルで見守ろうと思います。
大人が少し手助けするだけで、子どもはグッと伸びるチャンスを作れるという事に気づかせてもらいました。
素敵な気づきに、子どもに感謝です。
拙い文でしたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
少しでも何かのヒントになれれば幸いです♪
皆さんの大切な親子での自宅練習時間が、少しでも楽しくなりますように♪
閲覧、ありがとうございました♪
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