ちびうさ にいちゃん!
ちびうさ にいちゃん!
作・絵: ハリー・ホース
訳:千葉 茂樹
出版社:光村教育図書
誰のために買ったか
もうすぐ弟が生まれる娘のため
赤ちゃんが生まれる事がとても楽しみな娘。
そんな中、少し心配なことが…
それは上の子の気持ちの面の事でした。
下の子が生まれることによって環境がガラッと変わり、今まで通りに行かない日常に不満が出るのは当たり前で。
母親としては、出来れば少しでも仲良く気持ちよく過ごして欲しい。
理想と現実とのギャップ差にがっかりしすぎて欲しくなかったので、下の子がいる生活の予備知識に触れておいて欲しいと思い、この絵本を選びました。
読んでみて
下の子がいるリアルな生活を上の子目線で知ることができた
- 赤ちゃんをお世話をしてあげたい気持ち
- 自分の思い通りには行かないということ
- お世話を頑張っているつもりなのに親に認めてもらえない現実
絵柄はとても可愛く色合いも優しいのに、様々な現実を包み隠さず表現している感じがとても良かったです。
弟が2人いた私は絵本を読んで「私もちびうさにいちゃんと同じ気持ちだったなぁ…」と、幼い時の記憶が蘇り懐かしく思いました。
下の子に対してのモヤモヤ・嫉妬心の正体を知るきっかけに
下の子が生まれた当時はまだ3歳だった娘。
嫉妬心については何にどう嫉妬しているのか、そもそも嫉妬心の存在が理解できずにイライラしていました。
この絵本を読んで自分の気持ちに気づくことができ、ただ闇雲に怒るのではなく、私たち親に向かって自分の気持ちを伝えることが出来るようになりました。
(現在5歳の娘、まだまだ上手に気持ちを伝えられない時もありますが、一生懸命伝えようとしてきます。)
上の子が気持ちを伝えて発散出来るようになったことによって、何も伝えられずにイライラしてしまう無駄なストレスが減ったと思います。
買ってから2年経つ現在5歳の娘、今でも大好きな本
読んでもらことによって何かが発散されるのか、定期的に「これ読んで!」と持ってくる本になりました。
うちではちびうさにいちゃんの名前を上の子の名前、赤ちゃんの名前を下の子の名前で読んでいます。
(1度おふざけのつもりでそのように読んだら、大変気に入ってくれました。)
1番のおすすめポイント
上の子のモヤモヤな気持ちを受け止めてあげる事で、家族みんなで下の子のお世話を楽しめるようになった
うちの場合は下の子の誕生が楽しみでしかたなかったので、リアルな現実を先に知ることができ、理想とのギャップ差に対応出来たので良かったと思います。
下の子の誕生にネガティブな子には向かない本だと私は思うので(もっとハッピーで元気な本が他にも沢山あるので)、もしプレゼントなど考えている方が見えましたらそこは注意が必要だなと思いました。
下の子ができた事によって幸せも沢山ありますが、大変なことも沢山です。
絵本を通して娘も弟のいる生活を知ってくれた事によって、お手伝いを頑張ってくれたり、時には我慢をして聞き分けよく引き下がってくれたりと、親を助けてくれるので嬉しいです。
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